技術やノウハウを生かした凸版印刷のCVC活動

凸版印刷は、120年の長い歴史の中で培われた印刷業のノウハウに加え、多彩な知識と加工技術を様々な事業分野に発展させてきました。さらに近年では、新たな社会的価値創造を目指す「CVC活動」にも注力しています。我々が挑むCVC活動について、戦略や投資方針、活動内容などを詳しく解説します。

技術やノウハウを生かした凸版印刷のCVC活動

凸版印刷では、社外の方からは一見、「印刷とは関連性のない分野では?」と思われる事業分野にも進出しています。これらは、印刷業において長年培った「印刷テクノロジー」を多様な分野に応用し、社会の課題解決に向けてソリューションを提供することが我が社の基本理念であるためです。さらに近年ではその一環として、新しい社会的価値の創出を目指し、国内外のベンチャー企業との資本業務提携も積極的に行っています。

●ベンチャー企業と創る新しい世界
市場ニーズの多様化、製品サイクルの短期化。市場環境が猛烈なスピードで変わる現代において、自前主義での顧客ニーズへの迅速な対応が難しい時代に突入しました。この現状に鑑みて多くの大企業は、外部の会社と連携し、新しい事業を立ち上げる「オープン・イノベーション」へ舵を切っています。

オープン・イノベーションにおける連携相手は大企業だけではありません。近年注目を集めるベンチャー企業もその対象。新しい価値を生み出すベンチャー企業と、歴史と信頼をもつ大企業が連携することで、新たな市場・ビジネスモデル・技術を創造していくのです。

凸版印刷ではコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)活動を通して、事業規模や業種にこだわらず、多様な企業との連携に積極的に取り組んでおり、2016年のスタート以来、すでに40社以上のベンチャー企業様への投資を実施しました。

凸版印刷がベンチャー・スタートアップ企業への投資に取り組む目的は2つ。「ベンチャー企業の叡智を活用し、既存事業に新たな価値を生み出すこと」。そして、「既存事業の延長ではなしえない、新しい分野へ挑戦すること」です。また、これらのオープン・イノベーションから生まれた技術やアイデアを現代社会が抱える問題の解決につなげることを目標としています。

●新たな社会的価値を目指して

凸版印刷は独自の「印刷テクノロジー」を軸として多角的に事業を発展させてきました。長い歴史の中で積み重ねてきた信頼やノウハウ、凸版グループの持つ企画力や技術力に、ベンチャー企業の持つ叡智や新しいアイデア、未知数の可能性を融合させることによって既存事業に新たな社会的価値を創出することを目指しています。

●新しい分野で可能性を切り拓く

既存の分野では達成できない新しい事業分野に挑戦することも、CVCの大きな目的です。リアル×デジタルの両面から凸版グループとの事業シナジーが見込める領域に投資を実施しています。出資額は起業ステージと協業モデル内容に応じてフレキシブルに決定し、国内だけでなくアメリカなど、グローバルなエリアで連携を展開しているのです。

凸版印刷の戦略投資方針

凸版印刷が現在推進している、ベンチャー・スタートアップ企業との連携や、様々な戦略的投資について解説します。

●新しい事業領域の拡大を目指して

凸版印刷は「エルへート凸版法」を用いた技術ベンチャー企業として1900年に創業しました。基盤となる印刷技術を、柔軟な発想で他の分野にも応用することで、現在も事業分野を拡大し続けています。2015年からは従来の受注型産業からの脱却を目指し、全グループで注力するべき「成長領域」を制定。市場・顧客起点での新しい事業領域を開発するべくチャレンジをしています。その活動の一環として、社外企業への戦略的な投資です。

●投資方針と領域、ステージについて

戦略投資センターでは、主に事業シナジーや新たな開発など、戦略的な活用を見込んだCVCを行っています。投資領域に関しては、凸版印刷の成長領域を軸とした「健康・ライフサエンス」「教育・文化交流」「都市空間・モビリティ」「エネルギー・食料資源」「Iot/センサー/セキュリティ」に特化し、国内のアーリー~ミドルステージを中心に、海外にも段階的に直接投資を強化しています。

凸版印刷が行うCVC活動の実績

2016年から始まった凸版印刷のCVCは、近年では日本国内だけに留まらず海外にもネットワークを拡大させています。従来にはないエポックメイキングな取り組みの例を以下にピックアップしました。

×ZMP様 「無人物流支援ソリューション」

無人物流支援ロボット「CarriRo®AD」を活用し、無人搬送の実現を推進するZMPと凸版印刷の「RFID」を組み合わせた無人物流ソリューションを共同開発しています。2018年度に実施された経済産業「NEDO」の「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」実現に向けた実証実験において、ロボット×電子タグの棚卸・検品における省人化の効果を検証しました。

×CoLife様 「住宅メンテナンスサービス」

住宅メンテナンスプラットフォーム事業CoLifeと業務提携し、凸版印刷のITサービスを活用した豊かな暮らしの実現を推進しています。CoLifeの提供する「イエコン」アプリと、凸版印刷の「Shufoo!」や「IEMANE」、「iCata」を連携させたアプリケーションの開発し、メンテナンス事業と建装材事業の需要供給を合致させる取り組みなど、生活者の利便性を向上させる住空間サービスの提供を目指すサービスです。

×ユニファ様 「保育園のIoT化」

保育園向けのITサービスを提供するユニファ株式会社と連携し、IoTやAIを活用した「スマート保育園」の実現を進めています。ユニファのIoTプロダクトに凸版印刷の持つ独自のリソースやノウハウを取り入れ、国内保育園の30%にあたる1万施設に「ルクミー午睡チェック」「ルクミーフォト」などの導入を目指し、保育業務の負担軽減や保育サービスの品質向上などを推進する取り組みです。

×キメラ様 「デジタルメディアのマネジメント」

出版・新聞・教育業界などにおける凸版印刷のデジタルコンテンツ開発・提供実績と、キメラの持つデジタルメディアビジネスでの知見を融合しました。デジタルメディア向けソリューションの共同営業・販売、デジタルとリアルを連携したマーケティング支援、サブスクリプションモデル構築に向けた新規サービスの共同開発など、パブリッシャーのデジタルメディアの価値向上に向け、新たな事業展開を共同推進しています。

×b8ta Japan「次世代小売り事業RaaS」

2020年夏、日本市場への参入が決定している米国企業b8ta,Incは、世界中のイノベーティブな製品を発見・体験・購入できる「サービスとしての小売り(RaaS)」を提供しています。店頭ソリューションやマーケティング支援実績などの連携により、日本市場におけるRaaSの市場拡大をサポートし、データマーケティングビジネスの拡大と新事業創出を推進する取り組みです。

×The Chain Museum様 「アートを身近にする新事業」

個人とアーティストとの直接的なつながりを支援できるプラットフォーム「ArtSticker」を運営する、The Chain Museumと提携しました。凸版印刷の持つマーケティングや先端表現技術のノウハウ、文化や芸術への貢献実績とThe Chain Museumのアートビジネスにおける知見を融合させることにより、アートを個人にとってより身近な文化にするとともに芸術文化のさらなる発展と文化振興による社会貢献を目指します。

まとめ

凸版印刷は、長い歴史の中で得た確かな技術と信頼を守りながら、時代に即した発想力で新しいイノベーションに挑戦し続けています。中でも、既存分野の基盤となる「印刷テクノロジー」とベンチャー企業との連携により、今後次々と新しい社会価値の創生を目指して参ります。進取の気鋭と柔軟な発想力も、私たち凸版印刷の強みです。

凸版印刷では、資本業務提携により凸版印刷とシナジーを創出し、新事業を一緒に創っていくベンチャー企業・スタートアップ企業様と日々ディスカッションしておりますので、ご興味がある企業様は以下のリンクからお問い合わせください。
TOPPAN×VENTURESサイトへ

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